結婚相手を探している方は見つかるかもしれません。
でも、いったい、ここに登場する女性や松原さんが言うような結婚や専業主婦としての生活が今時、どれほどあるのだろうか。
夫に「おまえもパートにでも働きに出ろ」と言われたという専業主婦の嘆きを、このごろ、よく聞く。
「おまえを養うのは、もういやだと言うの。私はちゃんと炊事、洗濯、掃除をしっかりこなしているのにヒドイ!」と。
家事が人ひとりを必要とするほどの労働とみなされる時代は終わった。
乳幼児を抱える場合を除いて、家事は、家族の全員がそれぞれ自分でやるべき身の回りの世話にすぎないと考える人が多くなった。
専業主婦が、一日家に居て、マイペースで家事に専念などという生活は、望んでもむずかしい時代になっている。そんな生活を望む人の気がしれないけれど。
私自身の、乏しい経験から言うと、結婚生活は、それ以外の仕事や趣味が充実している場合に限り、おもしろいものになる。
人は、自分の持ついい面も、悪い面も、お金をもらってする仕事の場において、そのすべてを発揮する。
男にしろ、女にしろ、その場を持たないでの生活、また、その場を持っていない相手との生活など、おもしろいはずがないではないか。
松原さんが非難する『クロワッサン』とは七○年代という時代なのではないだろうか。

大学闘争を男とともに戦った女たちが、学校を卒業してどっと就職した時期。アメリカから、ウーマンリブの嵐が上陸した時期。
この時期「男のできることならなんでも、女もできるのだ」という当たり前のことが、初めて大きな声でかたられるようになった。
この潮流のまっただなかで「クロワッサンが取り上げた人たちは、「女になにができるか。どんな生き方ができるか」のサンプルだった。
それは同時に、それまでひとりでは生きられないと思いこまされていた女に、「女もひとりで生きられる。結婚なんかしなくても、ちっとも惨めでなんかない」「結婚だけが生き方じゃない」と伝えるメッセージでもあった。

出典:出会いアプリ おすすめ